健康観察をすませて長谷小を朝8時に出発し、まず「たかとりコミュニティセンター(たかとりカトリック教会)」に行きました。その一角に「FMわぃわぃ」があります。
長田区は阪神・淡路大震災で、最も火災の被害が大きかった地域です。一部の焼け残った建物部分をそのまま残し、この地であったことの記憶として残しています。
教会の聖堂の中は、同じ高さにそろえられた木の椅子、やわらかい太陽の光が差し込む天井、壁は紙芯、頭上に張られた布が温かい雰囲気でつつんでくれる場所です。出身の国や性別、話す言語が違っても、ここに集う人々はみな同じです。
震災でたくさんの人が被害に遭いました。外国籍の人々もいました。当時の災害情報は、日本語のみで伝えられていたため、日本語の分かりづらい外国の人たちは、正しい情報を得ることが大変困難でした。たかとりカトリック教会に集まってきた人々の、助け合いのコミュニティによって、「FMわぃわぃ」は誕生しました。多文化で、多国籍の人々に対応した多言語の情報を発信し続けています。
メインパーソナリティの3人は、みんなに見守られながら、無事に収録を終えることができました。「FMわぃわぃ」のみなさん。ありがとうございました。